基礎力とは
- 基礎力とは基本情報技術者試験などの資格を取得することである
- 基礎力とは、若手を脱したソフトエンジニアのことをいう
今回は基礎力とはなんだろうというテーマで話したいと思います。
基礎力って何?って解答は抽象的な単語であるため難しいですね。
今回の記事は、SNSで見られる基礎力をなぜ必要なのか?その手段は資格試験なのか?といった基礎力に対する疑問に対して自分なりの解答をまとめたいと思います。
私は、JTCな企業で働くQAエンジニア。40歳にもなりいくつものソフトウェア開発プロジェクトを経験しています。若手ではなくベテランといわれる年代になっているかなと思います。今後キャリアを築いていくよう人を対象に書いています。
昇格に必要な要素
- 成果を再現性をもって出せる人物
- 専門性を有し、リーダーや管理職として資質を持っていることを示せる人物
私が一番古い記憶で基礎力について思い出すのは10年ほど前非常に優秀な先輩が特別昇格試験(通常より早い場合に受けれる試験)を受けた際に落ちたときに言われたことです。それは基礎力が不足しているということでした。翌年何も変えていないのに受かっていたと話していましたので、あの当時よくわかっていませんでした。
私は最近基礎力の重要性を感じた事例があります。先日書いたように、私は低評価を脱して昨年度の成果はよい評価を得ました。
つい先日ですが、私は次のレベルへ昇格する候補に選ばれたので、昇格申告書と上司の推薦書を自分で作成しました。(通常推薦書は上司が書くらしいが、自分で書いてみた)。
昇格のフォーマットは、①実績と実績を出すために行った行動を具体的に書くことです。その他ミッションに対してどのように会社に利益をもたらすか。最後は上司はなぜ推薦しようと思ったか。といったことを書く必要があります。
ここで基礎力があったからこそ表現できた事例を紹介します。
※ダメな文章
成果:某PJのQCDを達成しました。
課題:開発が遅れたが評価機関が伸びずに納期を達成する必要があった
行動:私がリーダーシップを発揮しメンバーのヤル気を促し、
納期を達成することができた
こんな感じに記載するわけですが、何をやったか何も見えませんと指摘を受けるのは目に見えていますし、成果出しのはまぐれじゃね?となるわけです。
基礎力なりがある場合は言語化することができます。
成果:某PJのQCDを達成しました。
課題:開発が遅れたが評価機関が伸びずに納期を達成する必要があった
行動:私は納期を縮めるには、リソースの追加または作業の並列しかないが、テストに精通しているため、作業を並列化することがもっとも効果的であると確信し、関係者のタスクを調整した。その結果納期を達成することができた
この文章には、実は応用情報や基本情報で問われるプロマネの知識が入っています。
それはクラッシング、ファストトラッキングです。
こういった知識があると、面接で聞かれたときに専門用語で答えることができますし、いろいろなことを知っているアピールにつながると思っています。
正直な話、リソースの追加または作業の並列なんて当たり前にやることなので、名前がついてるなんて知りませんでした。無意識でやっちゃうレベルのことなので、成果につながる行動とも思えませんレベルでした。
応用情報などの基礎を知っておくと、当たり前と思っていたことが言語化しやすくなるので、私は資格試験などで基礎を固めるのは成果の言語化をするうえで重要だなと思っています。
基本情報は定期的に受験可能ですので、やる気が出たときがチャンスです。
基礎力を上げるために勉強は必要なのか
- ある程度必要、どこかのタイミングからはふりかえりが大事
勉強は必要なのかということに対しても記載します。私は勉強がずっと必要とは思っていません。なぜならある程度情報がたまってくると、効果が減っていくと考えているからです。勉強してもしてもしても伸びない時期がいずれやってきます。
それよりも、記憶を整理するふりかえりに時間を使ったほうが良いと思っています。
成果を出すためにどのような知識を組み合わせたのか、なぜその選択をしたか、別の選択はなかったか、視点を変えたらどうなっただろうかなどふりかえるの効果を上げるためには基礎が大事という考えに至っています。
漫画の場面で言うとネテロが思い浮かびました。毎日毎日勉強して、伸びなくなったときに、基礎を繰り返す。その動きを一つ一つ確かめる。知らないうちに壁を突破している。といった流れです
私は、成果に対してそのタスクをやることをなぜうまくいきそうと考えたのか
書籍の読み直しにつながったりそこを起点に新しいこと学んだりできるのでいいループにつながっています。