今の職場に対して、なりたい姿ややりたいこととのギャップに苦しむ30代の社員に多いです。私は新しい挑戦をする年代にきているなと感じている一人でした
今回の記事は、とある企業で社内公募を使った異動どのようにしていったか記載します。
私はとあるメーカーに勤めるソフトウェアエンジニアです。現在プロマネをメインで様々なPJを管理運営しています。今回社内公募制度を使い21年4月から新しい職場で働きます。異動先の上司にどんなポイントで面接をしたかなど裏側もヒアリング済で、受ける側、取る側の両面から情報を得ることができました。
つまりあまり情報のない社内公募制度の裏側まで見れるお得な記事なわけです。
社内公募を使いたいけど、どうなんだろ?って思う人たちの背中を押す手助けができたらなと思い情報をまとめようと思いました。
社内公募制度とは
社内公募制度は通常の異動は異なり、部門の募集に対して、社員が応募し、採用面接を経て合格通知が知らされることになります。
通常の異動とは違い自分で部門を選択できることがメリットでもあります。
一方でデメリットは、通常の異動とは異なり、自分で応募するような優秀な社員が自部門からいなくなるため、戦力が大幅にダウンするという懸念があります。
メリット | デメリット | |
異動 | 組織:今の環境で活躍できない社員を再生する手段の一つ 個人:異動先は上司が探してきてくれる |
組織:時期をコントロールできない 個人:異動先の選択も時期も選択できない |
社内公募 | 組織:優秀な人材を採用するチャンスがある 個人:異動先を選択言できる |
組織:エース級の人材流出につながる 個人:公募に行きたい異動先がない場合詰む |
社内公募は5つの大きなステップで進みます。
です。
社内公募エントリーシートの提出(10月頃)
- 公募開始から2週間ほどで書き上げる必要がある
- キャリア戦略を考える
まず社内公募のエントリーシートですが、志望動機、これまでのキャリアなど詳細に記載します。ここで書いた内容が人事部面接、相手部門との面接に使用されるため、非常に重要な書類です。
公募の募集が開始から2,3週間で相手部門の管理職に部門紹介をしてもらい書き上げる必要があります。
書き上げるためには、キャリア戦略を自分の中で固める必要があります。
キャリア戦略については以下の記事に詳細を書きました
エントリーシートを使った人事部との面接(11月頃)
- 後ろ向きな異動希望を落とすためにある
- キャリアに前向きにとらえチャレンジする意思を出すことが大事
人事部との面接の目的は、マイナスな気持ちを持っている人と落とすことにあります。
〇〇が不満なので、異動したいといっても、会社としてはそんな人材が活躍できるとは思えないので、許可しません。できる限り前向きな理由を作ってから、人事面談に臨みましょう。
私の場合は転職の思考法という書籍に書かれていた価値観を元に、今の部門と新しい部門でキャリアを考えたらどうなるかを比較検討し、やること、やらないことを決めました。私の場合はマーケットバリュー向上につながる時間の消費しないが、時間の投資は行うと決めました。
キャリアを会社視点でまとめた際に、〇〇部分をより強くして今後もっと会社に貢献したいし、できるという話を人事部にしたところ、あなたは問題ない。次の面接頑張ってねと合格をいただきました。
エントリーシートを使った相手先部門の管理職と面接
- 志望動機、今までの業務履歴、何ができるか
- マネジメントをしたいか、技術がしたいか
異動先部門の管理職との面談となります。私の場合は、人事部、相手部門の管理職2名の4人でWeb会議をベースに面談を行いました。
今までの業務での経験具体的に聞かれます。
相手部門の上司に何を見ているか確認したところ以下の3点を見ていました。
- コミュニケーションが取れる人物か
- 新しいことに対して前向きに取り組むことができる人物か
- スキルはどうか
人事面談と同じようにマイナスな気持ちがないか、なぜ異動希望を出したかなど一緒に働くメンバーとして適切かどうかを確認されます。1時間程度の面接時間でした。
合否結果
- 自部門の上司から採用通知が届く
面接から10日後に採用通知書が届きます。
この時点で、合格の場合自分の上司に異動が決定したことが通知されます。
不合格の場合はお祈りメールが本人に届くようです。
私の場合は、採用面接から1か月程度連絡がこず、12月最後の日に合格したよ~ってお休みに入っていた部長から連絡が来ました。
思わずガッツポーズが出るくらいうれしかったことを覚えています。
引継ぎ期間(1月~3月)後に異動(4月)
- 自部門での仕事を終わらせることと後任に引き継ぐこと
- 異動先での仕事の準備
合格後やることは2つです。今の仕事を全力で終わらせることと、異動先での役割を全うするための準備です。
異動が決まっても、自Gのメンバーに伝わるのは3月最終週となるので、それまでの間誰にも言えず今の仕事を続けるという期間ができてしまいます。
今の仕事にモチベーションが出ないとは思いますが、ある意味ここが一番頑張り時です。私の場合出る最終日までいてほしいと思わせるくらい頑張ったろって転職の鬼100則を読んで決意したので、この3か月は今年度で一番働きました!
社内公募制度を使ってよかったこと、悪かったこと
- 自分自身のキャリアを考えるきっかけになった
- 社内公募というプロセスを通ることは甘くないことがわかったこと
社内公募は誰でも簡単に受かるものと正直思っていました。
しかし実態は、キャリアを考え、自分と向き合い、相手部門の何に貢献できるか?まで語ることができないと平気で落ちます。
自分の将来、会社の将来を含めて異動が幸せにつながるかを人事部などの社内公募に関わる人たちが見ていることです。
応募する側としてはしっかりキャリアを考え語れるようにすることが、合格への近道かなと今になって思います。
論として以下をやりましょう
この3か月非常につらかったのがパワハラ問題です。
人事都合上異動先というのが開示できないので、異動を心よく思わない人たちからのパワハラを受けました。
他部門からの罵声で一番こたえたのが
- 「リーダーの仕事はおれだって逃げたい。やりたくない」
- 「あなたの仕事を負担する気はない。」
あたりです。これは自分より先輩から受けたので、非常に残念な気持ちになりました。
その一方で他部門で一緒に働いた人たちから頑張ってね!という応援の言葉をいただいたのは本当にうれしかったです。本当に頑張ろうって思えた瞬間でした。
応援する人もいるし、非難する人もいる。チャレンジするには避けて通れないことです。ホリエモンのように気にせず前にいこう。
まとめ
- 社内公募制度とはキャリアのために使う制度
- 快く思わない人の意見は聞かず自分を信じて進むこと
社内公募制度がある会社は恵まれているのかもしれませんが、使ったなりの経験をまとめてみました。
社内公募制度を使って、自分なりに転職活動の一つとして経験できたことは財産になると思っています。この選択については後悔もないし、やりきった!という気持ちでいっぱいです。
社内公募制度を使うかどうか迷っている方は4月のうちにキャリアを考え、公募の出しそうな部門の状況や公募を利用した人からヒアリングするなど、動ける準備をしておくことをおすすめします。
最後に私自身の社内公募による異動の体験をまとめたブログを書いていますので
ご興味があれば、読んでいってくれると大変喜びます。