3行でまとめると
* ブログ執筆環境の構築は、単なるツール導入ではなく「思考のOS」のアップデートだ
* 仕様書(WRITING.md)を作ることで、執筆の「迷い」を断ち切れる
* AIとのペアプロ執筆で、孤独な作業から「対話的な創造」へと進化する
です。
でわ、スタートします。
あなたはブログを「書いて」いますか? それとも「開発」していますか?
「ブログを書くのが面倒くさい」 そう感じたことはありませんか? 私はあります。いや、毎日そう思っていました。
ブラウザの画面を開き、真っ白なエディタに向かう。 「さて、今日は何を書こうか」 「見出しのデザインはどうしようか」 「以前の記事ではどんな口調だったっけ?」
この「迷い」の連続こそが、執筆のハードルを上げ、思考のリズムを阻害していた正体でした。 エンジニアである私たちは、ソフトウェア開発においては「仕様書」や「コーディング規約」、「CI/CDパイプライン」を整備して効率化を追求するのに、なぜブログ執筆だけは「手作業」で「行き当たりばったり」なのでしょうか?
私は今回、ブログ環境をゼロから再構築しました。 しかし、それは単にGoogle Antigravityを入れたとか、便利なプラグインを入れたという話ではありません。 「ブログ執筆をエンジニアリングする(=開発プロセスとして捉え直す)」 という試みです。
- 毎回「デザイン」や「口調」で悩んでいませんか?
- 過去の記事とトーンがバラバラになっていませんか?
ソフトウェア開発において、仕様書なしにコードを書き始めるエンジニアはいません。 しかし、ブログではそれをやってしまいがちです。
私が今回最初に行ったのは、ツールのインストールではなく、WRITING.md(執筆ガイドライン)の策定でした。
過去の自分の記事(2024年〜2025年)を10記事以上分析し、以下のようなルールを明確にしました。
- 文体: 「〜です」「〜ます」調を基本とする。
- 強調: 重要なポイントは
#fc4a1a(オレンジ色)のボックスで囲む。 - 構成: 冒頭に「3行まとめ」を配置する。
- レビュー: 資格試験系は「Part4形式」、技術系は「問題解決型」のテンプレを使う。
これらを WRITING.md というファイルに明文化し、Google Antigravityで常に参照できる状態にしました。
これはいわば、ブログの「仕様書」であり「Linter(静的解析)のルール」です。
迷ったら WRITING.md を見る。あるいは、AIに WRITING.md を読ませて「このルールに沿って修正して」と指示する。
これだけで、執筆中の「無駄な迷い」が消え、書くべき「中身(思考)」だけに集中できるようになりました。規律があるからこそ、思考は自由になれるのです。
- Google Antigravityは単なるエディタではない
- AIを「相棒」にして思考の壁打ちをする
ブラウザ上のエディタは手軽ですが、それは「清書して出荷する場所」であって、「思考を深める場所」としては不十分だと感じていました。 今回、執筆環境を完全にGoogle Antigravityに移行しました。
その最大のメリットは「検索性」と「AI連携」です。
過去の全記事がワークスペース(Google Antigravity)にあれば、grep 一発で「あの時なんて書いたっけ?」が一瞬で分かります。過去の自分の思考(アーカイブ)にいつでもアクセスできる。これはまるで、自分の脳が拡張されたような感覚です。
そして、ここに生成AI(私の場合はGeminiベースのエージェント)を組み込みました。 これまでは一人で悩みながら書いていましたが、今はAIが「ペアプログラミング」の相手です。
「この表現、もっとわかりやすくならない?」
「この構成で論理が飛躍していない?」
「WRITING.md のルールに合ってる?」
書いているそばからAIに壁打ちし、即座にフィードバックをもらう。 孤独だった執筆作業が、「対話的な創造プロセス」へと進化しました。 単に自動生成させるのではなく、自分の思考を深めるための壁打ち相手としてAIを使う。これが私の新しい執筆スタイルです。
「書く」こと以外は徹底的に自動化しました。
例えば、このブログで多用する hatena-fotolife への画像アップロードや、フロントマター(日付やカテゴリ)の成形。これらを手作業でやるのは、エンジニアとして敗北です。
Google Antigravityのワークフローやスクリプトを使い、コマンド一発で定型処理が終わるようにしました。
また、GitHubで管理することで、記事の変更履歴もすべて残ります。「あそこで消したあの文章、やっぱり使いたい」という時も、git log からすぐに取り出せます。
執筆(コーディング)から公開(デプロイ)までを、ひとつのCI/CDパイプラインとして整備する。 これにより、「公開作業が面倒だから」という理由で下書きが死蔵されることがなくなりました。
最後にまとめます
ブログ環境の構築を通じて、私は自分自身の「思考のOS」をアップデートしようとしていたのだと気づきました。
- 仕様なき執筆からの脱却(WRITING.md)
- AIとの対話による思考の深化
- プロセスの自動化による本質への集中
これらはすべて、より深く考え、より質の高い情報を届けるためのエンジニアリングです。 もしあなたが「ブログを書くのが辛い」「続かない」と感じているなら、それはあなたの能力のせいではなく、「環境(システム)」のバグかもしれません。
一度、エディタを閉じ、自分にとっての「理想の執筆システム」を設計してみてはいかがでしょうか? それはきっと、あなたのエンジニアとしてのスキルを、ブログ執筆という領域でも発揮する最高の機会になるはずです。