伊賀さんの生産性という本を読みました。
いろんなことに気づかされる本でもあり、自分もこの本からいろいろと得たいと思っていたのでまとめたいと思います。
この本から得たいこと
- 生産性ってなんだろ?
- 生産性をどうやったらあげられるのか
- マッキンゼーしか使えないことなんじゃないのかどうか
ソフトウェアの仕事をしていると生産性って見えないものですが、この本からはいろんな視点からの生産性を考えさせられました。
生産性を上げるための視点
生産性を上げるには4つのやり方がある
- 改善によって分子の拡大
- 改善によって分母の削減
- 革新によって分子の拡大
- 革新によって分母の削減
改善は日々やり続けることは可能だが、革新は全く違うアイディアとチャレンジなので難しい。
普段の業務をしていても、改善はこつこつできるけど、革新は1,2年スパンで課題意識を持ち続けてようやくできるかできないか。この4つのアプローチは腹に落ちた。
管理職の仕事
チームの生産性を上げることが管理職の仕事で対象は
- エース級
- できる社員
- できそうでできない社員
- まったくだめ社員
管理職ががんばるのは3,4をしっかり成長させることなのかなと思ったが、本では全員に平等に成長の機会や適切な課題が必要とのこと。エース級は井の中の蛙になりがちで上司もほったらかしになるが、チームで全員ちゃんと成長できる課題設定をしているかを見るべきっていうのは抜けた視点だった。うちの会社でも1,2は放置気味。期待はあるけど具体的に何がたりなくて何をすればよいかは本人にまかせがち。
(なんせ優秀なんだから)
出世レースを外れた社員がなぜ成長や生産性が低いかはモチベーションが低いともいえる。モチベーションを保たせるようなフィードバックをし続けなければいけない。
ちょうどゲーマーのうめはらさんも似たようなこと言っていた。
仕事にあきた状態な人が窓際族ではないのか?と個人的には思っている
会議の効率化
会議には以下の目的がある
- 決断をすること
- 洗い出しをすること
- 情報共有すること
- 合意すること
- 段取りや役割分担など次のステップを決めること
これら種類によって会議の進め方を変える生産性を上げることが可能。たとえば資料の説明は事前に各自でやるなど作った人に時間を与えて説明させるのはその本人にとってご褒美の時間だっていうのは無駄だなって気づけるいい表現だったと思う
まとめ
個人的には読んでよかったなと思った本です。良書ということになるのでしょうか。
本を読んで終わりではなく、生産性をあげるために生産性の視点で仕事の成果定義を変えていこうと思ってます。今の自分の仕事は無駄なものを排除しチームの生産性をあげることなので。生産性が何をどうかえたら、前と比べてどう変化してどう貢献できるか
を語れるようにするのが重要かなと自分の中では思ってます。それができないと仕事もなくなっていくし、厳しい世の中ですよ。
次は同著者の採用基準やウメハラさんとちきりんさんの対談の本あたりを読もうかと思っております。